超高齢社会に伴い、歯科界で問題になっている高齢者の根面う蝕の原因について、東北大学歯学研究科の研究発表がなされました。
それによると元々歯質に含まれるタンパク質分解酵素が酸により活性化されることにより、酸性環境から回復した後でも、歯のたんぱく質が分解されう蝕が進行すると結論付けています。
酵素の活性を抑制するものとしてフッ化ジアミン銀などが有効とのことですが、フッ化ジアミン銀は歯質が黒くなってしまうことから、使用は限定されることとなります。
しかしながら原因が分かったことにより、新しい根面う蝕抑制剤の開発が期待されます