神経を絶ったはずの歯が咬むと痛い、その歯の周りの歯茎におできみたいなものができた。
歯はお口の中に顔を出している部分の約2倍の長さの根があります。
不幸なことに深い虫歯が出来たり歯が割れたりして歯髄(歯の神経)を取った歯の根の中の歯髄が入っていた管(根管)を消毒して詰める作業です。
歯髄を取った時はもちろん、以前に神経を取って詰めてあった根管に細菌が入ってしまったときにも行います。
言葉にすると簡単そうですが、根管は細く、曲がっていたり、途中が詰まっていたりしていて、経験とテクニックが必要で歯科医にとって最も難しい治療の一つです。
正式には歯内療法といい、最近では日本でもこの治療だけを専門にしている歯科医院も増えてきました。
当院はその様なスペシャリストには敵いませんが、私は日本で初めて歯内療法の専門医となった母校の先輩である故大谷満先生の下で週に1日、4年間修業させていただき、難しい症例にも対応できるようになりました。